ミサワホームとは
ミサワホームは、1967年に創業した住宅メーカー。
2024年時点で創業57年を迎えている同社は、建設業としての歴史・経験が充実した日本の老舗メーカーとして、アメリカやオーストラリアにも活動の幅を広げています。
独自の木質パネル接着工法を確立させたことは非常に有名で、首都圏を中心に新築請負事業のほかにストック事業、まちづくり事業・複合商業施設といった幅広い建設事業を展開。
個人に向けては、リフォーム・土地活用・賃貸経営なども手掛けていますが、当記事ではミサワホームの注文住宅・家づくりにテーマを絞って解説していきます。
- ミドルコスト~ハイコスト帯のハウスメーカー
- デザイン性が高く、商品ラインナップが非常に充実
- 老舗ハウスメーカーという安心感
社名 | ミサワホーム株式会社 |
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所在地 | 東京都新宿区西新宿二丁目4番1号 新宿NSビル |
資本金 | 約118億円(2023.02.07時点) |
設立年数 | 昭和42年10月 |
売上高 | 4215億円(対前年比6%増) 2023年3月期 |
建築数・戸数 | 年間:約8,000棟 |
拠点数 | 17箇所 |
施工エリア | 全国(沖縄・離島・山間部等一部地域を除く) |
経歴 | スポーツ庁「スポーツエールカンパニー2024」に認定 住宅業界唯一の34年連続 グッドデザイン賞を受賞 「ハウスメーカー他社牽制力ランキング2022」 第1位を獲得 |
1990年から34年連続でグッドデザイン賞を受賞し、キッズデザイン賞においても同賞が創設された2007年から連続受賞するなど、時代を先取りした新しいデザインを考える商品開発力は業界内でも一目置かれる存在。
「住まいを通じて生涯のおつきあい」をスローガンに掲げ、シンプル・イズ・ベストのデザインが住む人の愛着を生み、永く住み継がれる住まいづくりを実現しています。
ミサワホームの坪単価
国土交通省住宅局が発表した「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」によると、新築住宅の建築費用は全国平均で3,866万円。
ミサワホームで家を建てる場合の総建築費用は、立地や間取りにもよりますが“全国平均~若干高め”となるでしょう。
他メーカーとの坪単価を比較してみた
ミサワホームと競合メーカーの坪単価を比較してみましょう。
《人気の高いハウスメーカーと比較》
ミサワホーム | 66万~105万円(自社調べ) 60万~150万円(SUUMOより引用) |
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アキュラホーム | 41万~69万円(自社調べ) 40万~140万円(SUUMOより引用) |
アイダ設計 | 35万~67万円(自社調べ) 29万~78万円(SUUMOより引用) |
タマホーム | 38万~65万円(自社調べ) 40.9万~80.9万円(SUUMOより引用) |
比較している3社は、平均よりも安い価格帯で質の高い住まいが建てられる、と今人気のハウスメーカーです。
近年では、持ち家購入と将来への貯蓄を並行できる「ローコスト住宅」の需要が高まっています。
ミサワホームは、デザイン性やホスピタリティの高さをウリにした老舗ハウスメーカーで、坪単価はやや高め。
品質やデザインに高いこだわりがある場合には、やはり高級志向のハウスメーカーでなければ叶えられない部分というのも出てきます。
予算や将来への貯蓄等も考慮に入れながら、慎重に検討を進めていきましょう。
ミサワホームの評判・口コミ
ハウスメーカーを検討する上で、口コミや評判をリサーチするのは非常に大切です。
今回は、実際にミサワホームで注文住宅を建てた人の口コミを調査しました。
ポジティブな評判
ミサワホームには、家の性能を始めとする次のようなポジティブな評判が寄せられています。
木質系工業化住宅メーカーミサワホームの愛知県岐阜県エリアを担当する販売施行店。
引用:Googleの評判・口コミ
ミサワホームが最も優れいるところは木質系住宅の長期耐久性に関わる特許技術。
在来木造でも多く使われている換気台輪という部品もミサワホームの特許。
防水(耐腐朽含む)、耐火、耐震性は特許技術、部品を利用しているため他社の追随を許さない。
初期保証35年から保証延長はエンドレスもそれを可能にする特許をもっている会社です。
ミサワホームは、独自開発の工法で頑丈な家が建てられるのはもちろん、保証期間が長いところも大きなメリットです。
ミサワホームで一軒家を購入させて頂きました❗ミサワさんか地方の工務店かで迷っておりまして最後の決めてはミサワさんの従業員達の人柄です🙆沢山打ち合わせをするのは大変でしたが関わった方々皆とても良い人でした😊アフターサービスも凄く良くしてくれていて自分は文句無しです🙋購入して良かったです。ありがとうございました。
引用:Googleの評判・口コミ
良いスタッフに恵まれて相性が良かったことも、満足度の高さにつながっています。
1月1日の地震でも築28年の我が家わ全然大丈夫でした。ミサワホームさんは阪神大震災でも被害が少なくてかなり良いイメージがあって建てました。今回の地震でも全然大丈夫でした。屋根をコロニアルにして良かったと思います‼️
引用:Googleの評判・口コミ
実際に大きな地震を体験して問題がなかったことからも、耐久性に優れた家が建てられるのがわかります。
ポジティブな評判には、高品質な家が建てられる点について、多くの人から高く評価されています。
打ち合わせからアフターサービスまで、丁寧な対応に満足している人もいました。
ミサワホームは決して安くはありませんが、ハイグレードな家を建てたい人にはおすすめです。
ネガティブな評判
ミサワホームは、多くのポジティブな評判が寄せられている一方で、不満に思った人もいました。
もう一度建てるチャンスがあったら、2度とここでは建てない。再びミサワの家は欲しいが、鹿児島支店を利用したくないという事。アフターサービスをお願いしたくないという事。(言う程ちゃんとしたアフターサービスをされた事も無いですし、担当営業も建てた後はさようなら。)全国規模の安心感のあるCMに騙されないで下さい。検討中の方、いま一度冷静になってみて下さい。建ててみたら分かる思いますが。。。
引用:Googleの評判・口コミ
依頼した営業所の対応が悪かったことが、ミサワホーム全体のイメージにつながってしまったようです。
建てた時から壁紙は破け、床や水回りはしみだらけ。
引用:Googleの評判・口コミ
依頼も守れない。
ここを選んだ事が間違いだったと思いしらされたが、
後に自分達に不都合な事象が起きると担当は挨拶にも来なくなりましたね。
ここまで低レベルだとはね
自社一貫の施工体制ではないため、業者によって品質に差がでた可能性があります。
建てる前はとても感じがよかった。
引用:minhyo.jp
値段は高いが保証、品質が高く保証がしっかりしていると言っていたが建てて3.4年ほどで壁紙のひび割れ(縦に1メートルほど)三カ所ほど発生し連絡すると全壁紙の張り替えを提案される。もちろん費用はこちらもち。発注ミスかと思うほど現在使用している壁紙の残りがあるのに
賃貸でもこんなに大きなひび割れは経験なかったのに安かろう悪かろうとはよく聞くが高くて悪いのはもっと悪い。
下請け方式を取っているハウスメーカーの場合は、業者の評判も確認する必要があるのかもしれません。
ネガティブな評判には、施工の品質についていくつかの声が寄せられています。
また、対応が良くない営業所を通してしまったことで、満足できるアフターサポートが受けられないという人もいました。
一部ではありますが、担当者の対応や下請け業者の施工品質の不満が、「やばい」という口コミにつながったと考えられます。
ミサワホームのメリット
ミサワホームは、国内のみならず海外にまで事業の幅を広げる大手ハウスメーカー。
業績も安定しており、老舗建設業者ということでの安心感も大きいでしょう。
ミサワホームを選ぶことで得られる3つのメリットを、順番に詳しく紹介していきます。
1.安全性の高い家が建てられる
ミサワホームは南極の昭和基地の建設に携わるほど、頑丈な建造物を建てることができると業界でも評価されています。
そんなミサワホームの注文住宅は、“木質パネル接着工法”という施工方法を選ぶことができます。
すぐれた耐力壁である木質パネル同士を、高分子接着剤やスクリュー釘、接合金物によって強固に「面接合」し、床面・壁面・屋根面からなる6面体を形成する、ミサワホーム独自開発の工法です。 ミサワホーム公式サイトより引用 |
木質パネル工法では「面」で支える為、横からの力に強く、大地震にも耐える強い家を建てることができます。
また、工期も通常の木造軸組工法よりも短くなり、スピーディーな建築が可能に。
規格化した壁・床・天井パネルをあらかじめ工場で作るため、部材の品質を管理しながら施工レベルのバラつきを防ぐことにもつながるメリットが大きい工法です。
2.保証期間が長い
ミサワホームは、数あるハウスメーカーの中でも、構造体の初期保証期間が業界トップクラスということで、利用者から高い評価を得ています。
個人向けの注文住宅であれば、構造体35年、白蟻10年、防水30年、仕上げ・付属品2年、設備5年と、充実の保証。
もちろん、保証延長・再保証の他、定期点検や耐久性診断などもあり、安心が続きます。
アフターサポートがしっかりしているハウスメーカーを選びたいと考えている方にピッタリです。
3.ミサワホーム独自の“カスケードソーラーシステム”がすごい
ミサワホームでは、屋根に設置できる独自のソーラーシステム「カスケードソーラーシステム」を開発しました。
日射エネルギーの一部を電気に変換する従来の太陽電池とは異なり、日射エネルギーに加え太陽熱もエネルギーとして活用することが可能に。
エネルギーを有効活用して、平常時も停電時も快適に暮らせる住まいを実現しています。
環境への配慮はもちろん、電気代・ガス代の節約にもなるのは嬉しいポイントです。
ミサワホームのデメリット
ここからは、ミサワホームの利用を検討するにあたって知っておきたい、3つの注意点を順番に説明していきます。
1.耐震性を維持する都合上、設計の自由度は若干低め
ミサワホームの目玉である木質パネル工法で家を建てる場合、品質の安定性や施工のばらつきの少なさと引き換えに、間取りの自由度の低さなどが発生します。
顧客の要望に対しきめ細かく対応して設計できるよう、パネルの規格は12万種類あるとも言われていますが、それでも従来の工法と比べると希望が通りにくいと感じる方が多いようです。
2.施工は下請け会社が担当
「ミサワホームの評判は?ヤバい…と言われる3つの理由」でもふれたように、ミサワホームでは実際の施工を提携先の下請け会社に依頼しています。
自社一貫性のハウスメーカーと比べると、施工技術や担当者の対応などにバラつきが見られます。
施工がスタートしたからOKということではなく、適宜現場を見に行く・ミサワホームの担当者と連携を取ると安心できるでしょう。
3.ローコストを売りにしたハウスメーカーではない
ミサワホームは、ローコストに力を入れたハウスメーカーではありません。
どちらかというと、ハイグレードな高級志向者向けであり、手厚いサポートなどホスピタリティ面に力を入れています。
テレビCMなどの影響もあり、「マイホームは、思っていたよりもお得に建てられるのでは?」と思っている人からすると、その値段に驚いてしまうこともあるでしょう。
ハウスメーカーを選ぶ際は、ネームバリューだけでなくメーカーそれぞれの特徴や強みをしっかりと比較検討することが大切です。
一括請求サイトなども活用しながら、安心して任せられるメーカーを探しましょう。
ミサワホームの注文住宅はこんな人におすすめ
ミサワホームは、以下のような人におすすめのハウスメーカーです。
- バリエーション豊富な商品の中からじっくり検討していきたい人
- 木質パネルに魅力を感じる人
- 大手ハウスメーカーに依頼したい人
- アフターサポートが充実したメーカーを選びたい人
- 収納に重きをおいた提案を受けたい人
ミサワホーム最大の特徴は、デザイン力・開発力の高さです。
商品のラインナップも豊富で、こだわりの詰まったマイホーム作りができるでしょう。
デザイン力・開発力が高いメーカーだからこその、工夫を凝らしながらもスタイリッシュな空間作りは、多くの人に支持されています。
また、ミサワホームの強みでもある“木質パネル”も魅力の一つ。
強度が高い住まいは、まさにミサワホームの掲げる「生涯のおつきあい」を可能にする安心感があるでしょう。
ミサワホームのキャンペーン情報
ミサワホームでは、新築・リフォームなど幅広い層をターゲットに様々なキャンペーンを実施しています。
中でも、注文住宅を検討している方が知っておくべきは、「新築資金1,000万円プレゼントキャンペーン」です。
年に1回~2回程度 不定期で開催されており、最新のものは「応募期間:2024.1/1~2/18 当選発表:2/22」で、限定1棟のビックチャンスでした。
これからミサワホームでの注文住宅建築を検討されている方は、キャンペーンの有無についてもチェックし、お得にマイホームを購入してください。
ミサワホームに関連する質問
おわりに
当記事では、坪単価やメリット・デメリットなど、「ミサワホーム」を検討している方が知っておくべきさまざまな情報を解説してきました。
- 2024年時点で「創業57年」を迎える老舗ハウスメーカー
- ミドルコスト~ハイグレードの価格帯で、坪単価は66万~105万円
- デザイン性、企画力には定評があり、34年連続グッドデザイン賞を受賞
- 商品ラインナップが豊富
- 木質パネルやソーラーシステムなど、ミサワホーム独自の工法・設備
ミサワホームは、平均よりも若干高めの費用水準のハウスメーカーで、デザイン性やアフターサポートの手厚さを強みとしています。
「デザイン性の高い豊富な商品ラインナップの中から、自分好みのマイホーム作りがしたい」
「国内の大手メーカーでアフターサポートもしっかりとしているハウスメーカーを選びたい」という方にはピッタリでしょう。
住宅メーカー選びで失敗しないコツは、「複数社を比較検討」すること。
比較することで、それぞれのメーカーの“こだわり”や“特徴”が分かるのはもちろん、自分たちが“妥協したくない”と思えるポイントが明確化されます。
ミサワホームに魅力を感じているという方でも、「比較検討におすすめのハウスメーカー」を参考に、複数社に問い合わせ・話を聞くなどして慎重に検討を進めていきましょう。