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2025.08.08

50歳で始める家の未来設計。愛知県のリフォーム補助金・助成金活用ガイド

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子どもが巣立ち、自分たちらしい暮らしができるよう見直していきたい。50代を迎え、ライフスタイルに変化があると、ふと、そんな考えが頭をよぎったことはありませんか。

そんな皆さんに、いま注目されているのが補助金を使った住宅リフォームです。築年数が経った家は水回りの設備交換や断熱、耐震リフォームなどが必要なケースもあるため、ぜひ活用したいところです。このコラムでは、50代の方にとってどんなリフォームがいいのか、愛知県内ではどんな制度があるのか、注意点などをまとめていきます。

目次

  1. 50代の今考えておきたいリフォームテーマ
    1. 室内の気温差や光熱費を減らす断熱・省エネリフォーム
    2. 自立した子ども部屋の活用リフォーム
    3. バリアフリー化で老後に備えるリフォーム
    4. もしもに備えた耐震リフォーム
  2. 愛知県で使える代表的な制度紹介
  3. 各自治体のリフォームに使える制度をピックアップ
    1. 稲沢市
    2. 一宮市
    3. 小牧市
    4. 春日井市
    5. 岡崎市
    6. 半田市
    7. 名古屋市
  4. 制度を利用する上で注意したいこと
  5. 50代の今こそ「備える」リフォームを

1.50代の今考えておきたいリフォームテーマ

1-1.室内の気温差や光熱費を減らす断熱・省エネリフォーム

夏の暑さ、冬の寒さ対策に、窓リフォームや給湯器の交換などを行う人が増えています。国の「先進的窓リノベ事業」という補助金や、自治体によっては省エネ関係の補助金があわせて使えることもあり、かなり補助金でまかなえる可能性があります。

1-2.自立した子ども部屋の活用リフォーム

これまで子どもが使っていた部屋を趣味の部屋にかえたり、書斎にしたり、夫婦それぞれが個室を持てるようにリフォームしたりと、いろんな活用を検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。こうしたテーマについては補助金はあまり無いかもしれませんが、お子さんが自立して何年も経っていたり、結婚して戻ってくる気配もなかったりするなら、用途によってリフォームされるといいでしょう。

1-3.バリアフリー化で老後に備えるリフォーム

50代だとまだまだ体が動くため、いま「段差が辛い」ということは感じないかもしれません。ただ、この先もずっと同じ家に住み続けるなら、将来のために段差解消や引戸への交換、手すりの設置など、検討しておくのもいいかもしれません。とはいえ、介護の必要がある場合だと介護保険住宅改修制度が利用できたり、そのほかの補助金が使える可能性もあるため、元気なうちにどこまで行うかは予算状況にもよるでしょう。

1-4.もしもに備えた耐震リフォーム

築10年、20年なら問題ないかもしれませんが、昭和56年以前の木造住宅はそもそも年数が経っていること、旧耐震基準のため、耐震リフォームが必要です。ご実家を継がれてそのまま住んでいる、築古物件を買って住んでいるという場合は、まずは耐震診断されることをおすすめします。耐震リフォームには自治体によって補助率80%以上の制度もあるので、ぜひ調べてみてください。一部は以下にご紹介していきますので、参考になれば幸いです。

2. 愛知県で使える代表的な制度紹介

制度名

主な対象工事

補助内容

運用主体

介護保険住宅改修費支給

手すり、段差解消など

上限20万円/9割補助

国+市町村

先進的窓リノベ2025事業

高性能断熱窓への交換

最大200万円補助

愛知県 地球温暖化対策設備補助

太陽光・蓄電池・HEMS等

上限10〜16万円程度

愛知県

木造住宅耐震改修費補助

昭和56年以前の住宅など

費用の80〜100%、上限100万円

各自治体

固定資産税の減額措置(バリアフリー)

一定要件の改修

翌年度の税額1/3減額(100㎡まで)

上記は、それぞれの制度を組み合わせて利用できるものもあります。地域により異なるため、詳しくは自治体に確認をしてみましょう。

3. 各自治体のリフォームに使える制度をピックアップ

3-1.稲沢市

  • 木造および非木造住宅の耐震改修について全額補助(最大100万円)
  • 耐震不適判定された住宅の除却について、上限20万円補助
  • 浸水対策のための防水板設置について1/2補助(上限20万円)

3-2.一宮市

  • 国が推進する窓リフォームの補助金に加えて、市が1/2補助(最大10万円)
  • 木造住宅の耐震改修について費用の80%補助(上限100万円)

3-3.小牧市

  • 木造住宅耐震改修費の補助制度あり。昭和56年以前に建てられたものが対象で、耐震補強工事の費用80%補助(上限100万円)
  • 浸水防止塀の設置に、工事費の1/2補助(上限100万円)
  • 三世代が同居・近居を始めるのに必要なリフォーム工事費を1/2補助(最大60万円)、合算で最大120万円

3-4.春日井市

  • 吹付アスベストが施工されている住宅の分析調査費を全額負担(上限25万円)、除去工事費は2/3補助(上限180万円)
  • 空き家の活用促進として、外壁や屋根の補修など工事費66%補助(上限50万円)

3-5.岡崎市

  • 浸水被害の恐れがある建物を対象に、止水版などを設置する工事の1/2補助(上限50万円)
  • 岡崎市産材の活用をする場合、上限30万円補助

3-6.半田市

  • 被木造住宅(鉄骨・RC等)の耐震診断や設計、改修工事を対象に補助金あり
  • 木造住宅の耐震改修について、昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅について、耐震改修や設計費用の補助金あり。改修を2段階に分ける場合の補助金も。

3-7.名古屋市

  • 65歳以上や障害のある方が同居する場合、耐震シェルター・防災ベッドの設置費用に対して助成金あり
  • 大幅な断熱改修と高効率設備をあわせたZEH化リフォームの場合、補助金あり

上記でご紹介したのはごく一部であり、書いていないものの、似たような制度が他の自治体でも見られました。また、上記は2025年8月上旬時点の情報なので、ご覧になったタイミング次第では変更になっている可能性もあります。自治体ごとにリフォーム内容にあわせていろんな補助金があるので、ご自身の自治体について、ぜひ公式ホームページをチェックしてみてください。

4. 制度を利用する上で注意したいこと

基本的には、着工前の申請が必要なケースがほとんどです。すでに工事が始まっている、終わってしまった後に調べても、間に合いません。使える補助金はないか、複数の併用は可能なのか、リフォームの相談をするときに工務店などに確認をしてみましょう。

また、補助金は自治体によって受付期間や予算に上限があることも。決められた受付期間内であっても、申請が多くて期間終了前に予算がなくなって受付が終了することもあります。設備が壊れたのですぐ換えたいといった急ぎの場合を除き、タイミングによっては次年度の補助金受付開始や予算発表を待ってリフォーム工事を決定したほうがいい場合もあるでしょう。「補助金が使えると思って契約したのに、タッチの差で予算終了してしまった...」とならないよう、タイミングには注意してください。

5. 50代の今こそ「備える」リフォームを

ちょっとした不便が、10年後には大きな負担になることもあります。体が元気で動けるうちに対策を考えて、リフォームで未来に備えてはいかがでしょうか。その際はぜひ、補助金や助成金も活用してください。

業者を探す前に、まずはお住まいの自治体ホームページで補助金があるのか調べることをおすすめします。

執筆:ライターY

総合不動産会社ブルーボックスは愛知県内に複数拠点があり、LIXILリフォームショップ ブルーボックス店もあります。お近くの方は、相談されてはいかがでしょうか。

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