部分リフォームのメリット・デメリットや相場は?自宅リフォーム、まず何から始めるといい?

築20年くらいになると、住むには十分でも汚れや設備の不調、不具合が気になり、リフォームを考える頃ではないでしょうか。実際、リフォーム会社の事例を見てみると築20年を超えた戸建てやマンションが多い様子でした。ちょっとした暮らしの不便や設備の不具合など、何かをきっかけにリフォームのことが頭をよぎったら、まずは部分リフォームを考えてみませんか。この記事では、部分リフォームのメリット・デメリットや検討する際のポイント、事例をご紹介していきますので、参考になれば幸いです!
目次
1.部分リフォームとは?
部分リフォームは、住まいの一部分のみを改修する工事のことです。家全体を改修するフルリフォームとは異なり、キッチンや浴室、洗面台、トイレ、リビングのフローリングやクロス、玄関ドア、外壁や屋根など、部分的な交換・修繕等を行うため、小規模な工事が中心になります。リフォーム箇所や内容にもよりますが、住みながらの工事が可能な場合も多く、1日~数日で済むことも。フルリフォームや大規模な増改築、内装にこだわり全室リフォームするといった場合は数カ月かかり、一時的な仮住まいが必要になることも多いため、最初は部分リフォームを考えるのがいいでしょう。
部分リフォームのメリット
- コストを抑えられる
- 工事期間が短い
- 住みながらリフォームが可能
部分リフォームのデメリット
- 大きな間取り変更が難しい
- リフォームしない部分が気になる
- 予想外のコストが発生する可能性
2.部分リフォームを検討する際のポイント
2-1.リフォームの目的を明確に
例えば、浴槽の交換をするためにリフォーム業者に相談するとして、古くなった水回りの設備交換が目的か、年齢が上がって底が滑りにくい浴槽にしたいのかで、意味合いや他に必要なリフォームがかわってきます。目的が不明確なまま相談すると、セールストークにのせられて本来必要がなかったリフォームまですることになったり、本当は他に必要なリフォームを見落としてしまったり、ということも。なにかの設備が壊れてすぐ修繕や交換が必要な場合を除き、業者に相談する前にリフォームの目的をはっきりとさせておきましょう。
2-2.優先順位を決める
・緊急性や安全性を最優先
雨漏りや水漏れ、屋根や外壁のひび割れ、古い配管や電気設備は放置すると被害が大きくなるので危険です。まずは緊急度が高いもの、安全面を考えて必要なものからリフォームを考えましょう。
・コスパと快適さのバランス
緊急度の高い箇所がなければ、リフォームすると快適になるものを考えていきます。キッチンや浴室、トイレは日々使うため、新しい設備に交換すると快適を感じやすい箇所です。節水タイプに交換するとコスパ面もよくなります。また、内窓を設置する、床や壁に断熱材を追加することで、快適さはもちろん、光熱費の削減にもつながります。
・家族の要望やデザイン
先に機能面でリフォームが必要、または優先度が高いものを考えていったあと、最後に「こうなったらいいな」というデザインや家族の要望を考えます。壁紙の張り替えは機能面では必ずしも必要なことではなくても、部屋が明るく見えたり、気分転換になったりと、気持ちの面で大きな効果があります。他にも収納スペースの追加、壁を取り払って空間を広く使うなど、ライフスタイルの変化や今後を見据えて「どう暮らしていくか」を家族で相談されてはいかがでしょうか。
2-3.リフォームの予算と資金計画を立てる
部分リフォームは本当に一部の設備交換で済めば安価かもしれませんが、工事をしてみると別のリフォームが必要になるケースもあるため、予算は余裕を持たせるようにしましょう。補助金や助成金で使えるものがないかも、事前に調べておくとスムーズです。
2-4.信頼できる施工業者を選ぶ
リフォームの目的や優先順位を整理したら、業者探しに進みます。可能ならお住まいのエリア内で複数の業者から相見積もりを取り、工事の内容や費用、対応の良さを比較しながら選びましょう。知り合いの紹介や実績、ネットのクチコミなどの情報も参考に、信頼できる業者を見つけてください。
3.部分リフォームの事例と相場
実際にLIXILリフォームショップ ブルーボックス店にてリフォームされた事例を一部ご紹介します。費用はおおまかな記載になりますが、参考にご覧ください。
3-1.トイレのリフォーム事例
- 工期 1日
- 費用 ~100万円
トイレ自体はもちろん、換気扇の交換、クッションフロアとクロスの交換もしています。
3-2.クロス・床・天井の貼りかえ事例
- 工期 1カ月
- 費用 100~300万円
仮住まいに引越しなし、こちらで生活しながらの工事でも、1カ月で全てのお部屋の貼り替えが完了しています。
3-3.内窓の設置事例

- 工期 1日
- 費用 ~100万円
断熱リフォームの目的で、補助金を利用して内窓を設置しています。詳しくは別の記事でご紹介しているので、そちらもぜひご覧ください。
コラム:愛知県の住まいにオススメの内窓リフォーム。先進的窓リノベ2025事業の補助金が終了する前に検討を
3-4.テレワークスペースの設置事例
- 費用 ~100万円
2畳分のスペースに、LIXILの商品を使ってテレワークスペースを設置しています。
4.部分リフォームの相談から見えてくる、これからの暮らし
部分リフォームを考えるきっかけはご家庭によるでしょうが、自宅のリフォームを考えるのは、これからどうしていきたいか?という暮らしの希望を家族とすり合わせる良い機会です。実際、最初は水回りの設備交換だけを考えて相談を始めたものの、話し始めてみると不便に思っていた点や家族からの要望も出てきて、フルリフォームになることもあると言います。大事なのは、これからも一緒に暮らす家族との話し合いです。費用の関係で全てを一気に叶えることは難しくても、ご紹介した優先順位を参考にリフォームの計画を立てて、いまの暮らしにあった住まいにしていきませんか。
執筆:ライターY
総合不動産会社ブルーボックスでは、LIXILリフォームショップも運営しています。一度、相談されてみてはいかがでしょうか。




