愛知県の住まいにオススメの内窓リフォーム。先進的窓リノベ2025事業の補助金が終了する前に検討を
ご自宅の窓に、夏の日差しが強くてカーテンやシャッターを閉めたままの窓、サンシェードを付けたり遮光シートを貼ったりしている窓、冬の結露が酷くて結露シートが欠かせない窓はありますか?そんな窓には窓リフォーム、とくに内窓の設置がおすすめです!現在は国の補助金があること、光熱費の高騰もあって、住まいを見直す時期に差し掛かっている50代世帯で、内窓リフォームを考える方も増えているようです。
2025年夏、なんと愛知県名古屋市では40℃超えの日があり、「沖縄より暑い...」と書くネット民も見かけました。街中は木が少ないし、アスファルトやビルの照り返しが暑いのでしょうが、南国より暑いの...?とショックを隠し切れません。ともかく、愛知県は地形的に夏が蒸し暑く、冬の冷え込み(や昼夜の寒暖差)がある地域です。内窓を設置すると、冷暖房効率をあげて電気代の削減に効果大!愛知県民の持ち家にお住まいの方は、ぜひ検討されてはいかがでしょうか。
今回、実際に補助金を使って内窓リフォーム工事をしたTさん宅に伺い、工事の様子を見せていただきました。利用できる補助金のおおまかな内容や、内窓のメリット、実体験、愛知県の気候に合う理由、実際の工事についてもご紹介していきます。
目次
- 内窓のリフォームに使える補助金は、先進的窓リノベ2025事業
- 注目の内窓リフォームのメリットは?
- 現場で実感!設置しやすい窓と難しい(費用もかかる)窓
- 内窓の設置で気になること
- 内窓をつけるリフォームは、補助金が使える今がチャンス!
1.内窓のリフォームに使える補助金は、先進的窓リノベ2025事業
既存住宅の省エネ化を図り、エネルギー消費の軽減や住まいの快適性の向上をすべく、断熱窓の導入費用に対して補助金が出る事業です。戸建、マンションなどの集合住宅と建物の種類に関係なく利用可能です。大まかに、次の工事内容について補助金がもらえます。
- ガラス交換
- 内窓設置
- 外窓交換(はつり工法、カバー工法)
- ドア交換(はつり工法、カバー工法)
1-1.どのくらい補助金が出る?
上限額は一戸当たり200万円まで(1申請あたり5万円以上の工事が対象)、窓のサイズや窓の性能によって金額が決まっています。以下は、公式サイトに記載されていたサイズや性能ごとの補助金です。窓サイズや性能にもよりますが、Tさん宅では半分ほどが補助金でまかなえるようでした。
窓の性能区分 |
内窓のサイズ |
||
大(L) |
中(M) |
小(S) |
|
P(SS) |
106,000円 |
72,000円 |
46,000円 |
S |
65,000円 |
44,000円 |
28,000円 |
A |
26,000円 |
18,000円 |
12,000円 |
※表の出展:環境省サイト【先進的窓リノベ2025事業】より
窓の性能について、SSクラスの窓ガラスを使うのは北海道くらい寒い地域で、愛知県なら性能やコスパをみてもSクラスが最適だと聞きました。というのも、Lサイズの窓で考えた場合、SSクラスはもとが20万円くらいで補助金が出ても半額程度、10万円近くが実費になります。Sクラスだともとが10万円くらいで補助金は6万5千円、補助率がSSクラスより高く実費も抑えることが出来るためです。
1-2.先進的窓リノベ2025事業はいつまで?補助金の還元方法は?
交付申請の予約期間は予算上限に達するまで、遅くとも2025年11月14日まで、交付申請期間は予算上限に達するまで、遅くとも2025年12月31日までとなっています。公式サイトに現在の予算達成度が表示されているので、検討されるタイミングによってはカレンダーだけでなくそちらも見たほうが安全かもしれません。
補助金の還元方法は、登録事業者と合意した次のいずれかの方法です。
- 補助事業に係る契約代金に充当する方法
- 現金で支払う方法
そのほか詳細や要件などは、公式サイトの確認はもちろん、リフォームを依頼する施工会社にも確認しましょう。
2.注目の内窓リフォームのメリットは?
内窓リフォーム工事では、既にある窓の内側にもう1枚窓を設置します。窓ガラスが2枚になることで、
断熱 ・ 防音 ・ 結露防止 ・ 防犯
といった効果が得られます。断熱によって冷暖房効率が上がり、お部屋ごとの気温差がやわらぐとヒートショックのような事故がおきにくくなって安心です。内窓を設置することで住環境の改善になり、長く安心して暮らせる家になりますね。
2-1.実体験!真夏の内窓を開けるとどうなる?
今回、実際に内窓を設置したTさん宅にて、内窓を開閉してどのくらい暑さの感じ方が変わるのか実験してみました。まずは設置したばかりの内窓と外窓の両方をしっかり施錠、5分ほど経ってから内窓を開けると...開けた途端に、もわっとした熱気が広がるではありませんか...!すぐに内窓を閉めたら、今度はサッと熱気がなくなり、窓の前に立っても暑さをあまり感じませんでした。こ、これが、内窓の効果...!正直なところ、この体験をしたことで一気に内窓を自分の家にもつけたくなりました。真夏に暑くて厚手のカーテンやスクリーンが開けられない、外にサンシェード等をつけている窓があったら、内窓の設置をぜひ検討して欲しいです。
2-2.複層ガラスと樹脂製サッシでさらに効果的
Tさん宅にもとから付いている窓ガラスは標準的なもので、サッシも熱伝導率が高い金属製でした。それに対して、今回設置した内窓はLow-E(ローイー)複層ガラスで、これだけで断熱効果が高く紫外線を通しにくい高性能なものです。サッシも樹脂製で熱伝導率が低いものになっており、内窓をつけて窓が二重になるだけで断熱効果があるうえに、断熱効果が高い内窓の設置で、さらに効果的!ということです。
2-3.防音効果はいかに?
Tさん宅はマンション上層階のお部屋だったため、日中お邪魔している分にはそれほど周囲の音が最初から気にならず、「静かになったかも?」くらいでした。ただ、大きい道路や高速道路、線路が近い等のおうちの場合には、防音効果も期待できそうです。日中、自宅で静かに仕事したい方、テレビの音が聞こえにくくてお困りの方、夜ゆっくりと眠りたい方にとっては、防音効果も嬉しいポイントですね。
2-4.真冬の結露はなくなる(らしい)
今回の内窓リフォームは真夏の工事だったので、結露についてはリフォーム担当の方に質問しました。というのも、内窓は結露しなくても、内窓と外窓の間は結露してしまうのでは...?そうなったら内窓と外窓の間がカビだらけに...!?と気になったからです。
結論から言えば、結露はしない、とのことでした。そもそも結露がおきる原因は、外気温と室温の温度差が高いこと、です。内窓の設置により外気温と室温の差がやわらぐため、結露はおきにくなるとのことでした。
2-5.二重窓は防犯効果も
もとの窓と内窓が2枚重なって鍵も2つつくので、防犯効果が上がります。窓1枚の場合はどうにか鍵をあけて侵入されてしまう、なんて物騒なこともありますが、2枚になるだけで「ここは面倒くさい...」と敬遠されるのではないでしょうか。50歳を過ぎてのリフォームなら、防犯面でも内窓の設置はよさそうですね。
3.現場で実感!設置しやすい窓と難しい(費用もかかる)窓
3-1.内窓リフォーム工事の所要時間は?
Tさん宅の工事は、作業スタッフ2名で4か所設置して2時間半ほどでした。2人同時に作業されていたものの、マンション上層階のためサッシや窓ガラスを駐車場から運び込むのにも苦労されていた(窓1枚がかなりの重量だから...!)ので、純粋な設置作業自体はもっと短かった印象です。マンション1階や戸建てだと、その辺りはもう少しスムーズなのかもしれません。
内窓設置した4か所は、次の通りです。
- 寝室の出窓
- 寝室の掃き出し窓(※床から天井まである大きな窓のこと)
- リビングの掃き出し窓
- 和室の掃き出し窓
このうち、15分ほどで作業完了した箇所もあれば、試行錯誤しながら30分はかかっていたかな?という箇所もありました。設置が難しい窓は追加で必要な部材があり、費用も追加になるので、設置が簡単なタイプと難しいタイプをご紹介します。
3-2.設置がスムーズなのは、出窓や窓枠に余裕がある掃き出し窓
写真は出窓の内窓リフォーム工事Before&Afterです。寝室の出窓は窓枠の幅があり、窓枠にあわせてサッシをつけられるので作業が楽とのことでした。サッシをネジで固定したら、窓ガラスをはめて、鍵のかみ合わせがよくなるように調整したら完了です。作業開始したと思ったらすぐに完了して、拍子抜けするほどあっという間でした。ちなみに、もとの窓のサッシは濃いブラウンですが、出窓の台が白いので内窓サッシは明るい色にされたそうです。ほかの内窓サッシは、濃いブラウンで統一されていました。もとの窓サッシの色を参考にするのはもちろん、お部屋の建具や壁などにあわせてサッシの色を選ぶのもよさそうですね。
もう一か所スムーズだったのは和室の窓です。こちらは掃き出し窓ですが、窓枠の幅があったのでサッシの設置に困らず、内窓が綺麗にもとの窓枠におさまっていました。幅が7センチあればOKと聞いたので、「内窓つけようかな...」と思ったら参考にしてみてください。では、窓枠の幅がない場合は、どうなるのでしょうか?
3-3.費用が追加になるのは、窓枠の幅が狭い窓
こちらの写真は、リビングの掃き出し窓です。写真では分かりづらいかもしれませんが、窓枠にサッシをつける幅が足りなくて、サッシをつけるための土台の設置作業が必要でした。こうした窓の場合は、追加の部材が必要(つまり費用も追加)になってきます。もとの窓1枚のときより室内にやや突き出る感じになるので、圧迫感はどうなんだろう...?と思いましたが、写真の通り、そこは杞憂でした。もとの窓枠と似た濃いブラウンのカバーを土台に付けて一体感が出たこと、突き出るといっても4~5センチ程度だったこともあり、内窓をつけた後も違和感はありませんでした。
ちなみに、もともと付いている窓の鍵のフックが長いと、鍵が開けられるようにスペースが必要となり、土台を設置することになるケースもあるそうです。ご自宅の窓で、内窓をつけたいな~と思っている箇所があれば、窓枠の幅と鍵フックのサイズも確認してはいかがでしょうか。ブルーボックスでは、工事の前にまず採寸があるので、ご安心ください。
4.内窓の設置で気になること
個人的に気になったことを、リフォーム担当の方に質問してみました。参考にご覧ください。
Q.3枚、4枚の窓ガラスがある連窓も内窓はつけられるの?
A.広いお部屋の場合、掃き出し窓を続けて2か所ではなく、窓ガラス4枚連なった大きな窓にすることもあるでしょう。4枚の場合、真ん中に柱を入れて、2枚ずつの内窓を設置することが出来ます。そのほうが補助金も2台分出るので、オトクだそう。ただし手間は増えるので、内窓の設置自体は可能ですが工事そのものは大変とのことです...!
Q.掃除ってどうなの?大変になるの?
A.もとの窓の鍵を開けられるだけスペースをとるため、すぐ隣にみっちり窓!というより、ほどよく掃除しやすいスペースがあるなぁと感じました。内窓と外窓の間はやや掃除しにくいものの、普段閉めているとホコリもたまりにくいはず。単純に手間が2倍、というわけでも無さそうです。
Q.内窓の設置にデメリットはあるの?
A.リフォーム担当の方に聞いたところ、鍵も窓も2重なので、よく開ける窓はちょっと面倒に感じるのかも、とのことでした。鍵を閉めたほうがぎゅっと密閉されて断熱・防音効果が上がりますが、ベランダ前などよく開ける窓は、日中だけ内窓の鍵を開けておくといいのかもしれませんね。
Q.もともと付いているカーテンレールやロールスクリーンはどうなるの?
A.窓枠内に内窓のサッシがおさまり、カーテンレールやロールスクリーンを邪魔しない場合は、そのままです。窓枠の幅が足りなくて土台をつける場合は、カーテンレールやロールスクリーンを外して、新たに付けた内窓の土台に設置することになります。とにかくプロにお任せすれば大丈夫そう、とだけ書いておきます。
5.内窓をつけるリフォームは、補助金が使える今がチャンス!
いっぱい書きましたが、内窓をつけるとかなり快適に過ごせそう!と感じました。ご自宅の窓リフォームがどのくらいの費用になるのかは、窓の種類や実際の計測で変動しますが、補助金が活用できる今ならオトクにリフォームが叶います。ちなみに、今回は内窓リフォームを中心にご紹介しましたが、築年数が経っているおうちは、玄関ドアや勝手口のドア(先進的窓リノベ2025事業では、「住宅の外皮部分にある開口部に設置する建具のうち、屋外から施錠できる建具」と定義)の交換も、断熱や結露防止、防犯に効果的です。
さらに、今回の記事は50代以上の方に向けた内窓リフォームの内容がメインですが、子育て世帯が仮に玄関ドアや外窓を交換するなら、他の補助金(子育てグリーン住宅支援事業'25)と併用できるかもしれません。もし子世帯に伝えるのであれば、その他の制度も使えるかも~と一言添えてください。
内窓を設置する場合は、もとの窓を一度、サッシも含め綺麗に掃除しておくと良いそうです(友人談)。なので、暑さがやわらぐ今から寒くなるまでのシーズンは、ちょうどいいタイミングではないでしょうか。
少しでも気になった方は、年内に補助金を利用した内窓の設置を目指して、まずは業者にお問い合わせ、相談されることをおすすめします。
執筆:ライターY
補助金の交付申請の予約期間は遅くとも2025年11月14日まで、または予算達成次第、終了です。お早めにご相談ください!