コラム 持ち家を検討

2025.08.29

中古マンションのリフォームをするメリットは?最低限やるべきリフォームやトラブル例は?リフォーム済物件の購入とどちらがいいの?

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子どもが生まれて持ち家を考えるものの、マンションを希望している場合、「新築マンションがそもそも希望のエリアにない」「新築マンションは高くて、予算的に難しい」という声もよく耳にします。マンションは中古物件でも戸建て住宅ほど資産価値が下がりにくく、立地や広さ、金額などの条件があえば、住まいとして中古マンションを選ぶ方も増えています。

今回のコラムでは、中古マンションを買ってリフォームする場合のメリット・デメリットや、最低限やるべきリフォーム、リフォーム済マンションを買うのとどちらがいいのか?といった情報をご紹介していきます。

目次

  1. 中古マンションを買ってリフォームを依頼するメリット・デメリット
    1. 自分でリフォーム依頼するメリット
    2. 自分でリフォーム依頼するデメリット
  2. 中古マンションで必須・おすすめのリフォーム内容
    1. 最低限やっておきたいリフォーム3選
    2. 暮らしが快適になるおすすめリフォーム3選
  3. 中古マンションのリフォームの落とし穴!トラブル事例
    1. エピソード①:「子供との時間が、なくなった!?」
    2. エピソード②:「工期が伸びて引っ越しが間に合わない...!」
  4. リフォーム済み中古マンションを買う、という選択
  5. 見て選びやすいのはリフォーム済み中古マンション

1.中古マンションを買ってリフォームを依頼するメリット・デメリット

1-1.自分でリフォーム依頼するメリット

自分の好みに合わせて間取りやデザインを相談、リフォームしていけるところが最大のメリットです。建物の外観は変更できなくても、お部屋の壁紙や床・建具の変更だけでがらっと雰囲気は変わるため、自分たちで選ぶことで"自分たちの家"という感覚が強まり、オリジナリティも出しやすくなります。

1-2.自分でリフォーム依頼するデメリット

物件はネットで探して決めても、リフォーム会社を探し直すことになったり、打ち合わせに時間がかかったりするため、あまり時間が作れない方にとっては大変です。また、物件購入後もリフォーム工事期間中は住めないので、その間に住む場所の確保が必要です。さらに、リフォーム工事で思わぬ問題が発生すると、最初に提示された見積もりから増額になるリスクもあります。事前に物件をチェックしても、工事を始めないとわからない点もあるあらです。そう考えると、子育て家族にとって中古マンションを買ってリフォーム依頼するのは、時間や精神的な負担が大きいのでは?という印象です。

2.中古マンションで必須・おすすめのリフォーム内容

2-1.最低限やっておきたいリフォーム3選

ChatGPT Image 2025年8月29日 15_27_07.png・水回り(キッチン・浴室・トイレ・洗面台)の交換

築年数が経過した中古マンションは、水回りの劣化も激しいものです。衛生面や安全面から、水回りの設備交換はまず必要でしょう。交換によって節水効果や掃除のしやすさ、使いやすさなどがよくなり、日々の満足度や快適さにもつながります。

・床材・壁紙の貼り換え

多少の汚れ程度なら住めなくはないものの、全体の印象や清潔感が変わります。特に子供がまだ小さくてハイハイしたり、床におもちゃを並べて遊んだりする場合は、張り替えをおすすめします。

・給湯器・配管などインフラ系の整備・更新

目に見えない部分ですが、一番老朽化リスクが高く、必須で確認や更新が必要な個所です。給湯器は寿命が10~15年といわれ、突然壊れると生活に支障をきたします。実際、知人宅では真冬に給湯器が壊れて、寒空の下、銭湯に通って大変だったそうです。急な故障だったため性能のいい給湯器は在庫がなくて半年待ちと言われ、泣く泣く性能を前より下げたものになったと聞きました。入居前にきちんと選んで交換しておくことを、強くおすすめします。

2-2.暮らしが快適になるおすすめリフォーム3選

ChatGPT Image 2025年8月29日 15_27_33.png・収納力アップの造作

子どもがいると、小さいうちはオモチャ、成長するにつれて学用品の収納場所が必要になります。また、家族分の靴やサンダル、ベビーカーや外遊びグッズの収納場所も必要となると、玄関まわりの収納や動線も重要です。スペース的に可能なら、パントリーもあるとお菓子やストック品の収納もできて子育て家族によさそうですね。

・リビングと隣の和室の一体化

築古のマンションだと、フローリングのリビング横に和室、という間取りもあります。完全に一体化するのも広くなって良し、ですが、床はフローリングで統一して扉を締めると仕切れるようにしておくと、キッズスペースとしても活用できておすすめです。

・断熱・防音リフォーム

最近建ったマンションであれば、最初から窓が複層ガラスだったり断熱効果が高いサッシだったりしますが、中古の場合は標準的な窓ガラスや金属サッシの物件も多く、夏の暑さや冬の寒さ、結露が気になるかもしれません。住んでから出来るリフォームもありますが、引っ越し前に断熱や防音を考えたリフォームをしておくと冷暖房効率が上がり、子どもの泣き声が外に漏れにくく、外の音が部屋に聞こえにくくなるので、ぜひ検討してみてください。

3.中古マンションのリフォームの落とし穴!トラブル事例

3-1.エピソード①:「子供との時間が、なくなった!?」

A太さん家族は、妻と2歳の子どもと暮らす3人家族です。妻は職場も保育園も自宅から近く、フルタイム勤務。A太さんは最近、自宅から遠い事務所への異動があり、平日は朝早く出て夜遅くに帰る日々に。休日は家族3人で過ごせる貴重な時間です。ところが、中古マンションの購入を決めてリフォームの相談を始めたところ、1、2回では決まらず、何度も業者と打ち合わせをしたり、家族で相談したりとリフォームで頭がいっぱいに。プラン決定まで慌ただしく過ごした結果、子どもが見たがっていた映画の公開が終了。子どものことを考えたリフォームプランのはずが、子どもを号泣させてしまいました。

・ポイント

中古マンションのリフォームを費用にあわせて決めていくとなると、打ち合わせは1回では終わりません。土日両方とも休みだったとしても、夫婦共働きで平日に余裕がないと、かなり忙しくなってしまうでしょう。実家が近いなら、子供を預ける等の協力をお願いしてはいかがでしょうか。

3-2.エピソード②:「工期が伸びて引っ越しが間に合わない...!」

B助さん家族は中古マンションのリフォームを依頼中で、2人の子どもたちが夏休みの間に引越しをする予定です。7月後半には完了と聞き、住んでいる賃貸マンションは8月末までと伝えて、お盆に引っ越し業者を抑えていました。ところが、古い壁紙を剥したら部分的に劣化が激しい部分があり、追加で修繕が必要だと判明。さらに、希望していた海外メーカーのシステムキッチンが向こうの都合で納期通りに届かず、結局、引き渡しは予定から1カ月遅れの8月下旬に。住む場所はぎりぎり大丈夫でしたが、引っ越し業者は8月末にしかリスケできず、余裕をもった引っ越しにするはずが最後はドタバタでした。

・ポイント

リフォーム工事は、工事の途中で配管の水漏れが発覚して追加で修繕が必要になるといったように、進めるうちにトラブルがおきて納期が延びる場合もあります。ただでさえ、集合住宅は平日の昼間しか工事ができない等、物件によって制限されます。想定外のことが起きると施工会社のスケジュール調整も大変になり、繁忙期はいったん工事をストップ、なんてことも。こまめにリフォーム会社と連絡を取り、工期延長リスクをよく考えて準備する必要があります。

4.リフォーム済み中古マンションを買う、という選択

先にご紹介した通り、中古マンションを買ってリフォームを依頼となると、いろんなトラブルやリスクもあります。とくに夫婦共働きで小さな子供がいる場合、決めていくのに時間がかかるリフォームは苦労も多いでしょう。そこでオススメしたいのが、リフォーム済み物件の購入です。すでに内装や設備が整えられており、そのまま住めることも多いので、物件を決めた後は引越しまで予定が立てやすくなります。また、プロが最近の流行やニーズを反映した機能的な間取り、最新設備を採用しており、完成した状態をみて購入できる安心感は大きなメリットです。完成しているので暮らしが想像しやすく、選びやすいところも、子育て世帯に向いている点でしょう。販売価格にリフォームの費用も含まれているため、住宅ローンや資金計画が立てやすいのも嬉しいポイントです。

5.見て選びやすいのはリフォーム済み中古マンション

中古マンションの購入を決めてリフォームをしていくのは、好みを反映できる反面、時間がかかります。ほかにも、いろんなリスクがあるため、想定外のトラブルが起きにくいリフォーム済みの中古マンションを最初から選ぶほうがスムーズでしょう。子育て家庭が中古マンションの購入を考えるなら、手間なく理想の暮らしを実現しやすいリフォーム済物件がおすすめです。

執筆:ライターY

総合不動産会社ブルーボックスでは、LIXILリフォームショップも運営しています。店舗ページにリフォームの施工事例が掲載されているので、参考にしてはいかがでしょうか。

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