家のリビングにキッズスペースは必要?愛知県郊外の住まいで作るなら、具体例とスペースの広さはこれくらい!
持ち家を検討するなら、考えておきたいことのひとつが、必要な間取りや広さです。子供がいると、子供部屋やキッズスペース、リビングに勉強スペースを作るか等も検討事項に入るでしょう。赤ちゃんから幼児期のうちはキッチンやリビングでおもちゃをひろげて遊びますが、徐々に少し棚や壁を隔てた半個室で、やがては自分の部屋へ、と子どもは成長にあわせて快適に感じる場所が変わっていきます。そこで、今回の記事ではリビングにキッズスペースは必要なのか、どんなパターンがあるのか、広さの目安、最近はやりのヌックはどんなメリットがあるのかをご紹介します。
目次
1.キッズスペースはリビング内もしくはリビング横に必要か?
1-1.キッズスペースは子供の居場所
子どもが小さいうちは、リビングにオモチャやお世話グッズを置くご家庭も多いでしょう。しかし、スペースを決めておかないとリビングに際限なくオモチャがひろがり、パパ、ママに余裕がないとイライラしてしまうことも。
そこで、キッズスペースの出番です。リビングの一角またはリビング横にスペースを設けることで、ここは散らかっていてもOKとわかりやすく、子供も安心して遊べるでしょう。それに、「ここはあなたの場所だよ」と認める効果もあります。そして、キッズスペースだけが散らかるのであれば、来客時にも気にならず、親側の負担も減るはずです。パパ、ママがブロックを踏んで「痛い!」となる事故もおきにくくなって安全、かもしれませんね。
1-2.成長とともに遊び場から学習スペースへ
キッズスペースは、子供がオモチャを床にならべて遊ぶうちは遊び場として活用し、お絵かきをしたり、文字を書く練習をしたりと机が必要になってきたら、学習スペースとしても活用できます。そのため、キッズスペースだからといって壁紙をカラフルにせず、カーペットを敷くだけ等にしておくことをオススメします。
机が必要になったときに注意したいのは、机のかたち。折り畳みタイプにすると、使わないときは片付けられて空間が広く使えますが、出したりしまったりの対応が億劫になりがちです。かといって、普段から座卓を置いてしまうと、スペースが狭くなり、子供が動きづらい、掃除がしづらいというデメリットも。あまり圧迫感がない奥行きが狭い机を壁付けに設置する、もしくは最初から造作してしまうと掃除もしやすく、大きくなって机が必要になった時に勉強スペースとして使えます。
机をおくのか、棚は必要か等を考えていると、どのくらい広さが必要なのか気になってきますね。次のブロックで、いくつか具体例を上げてみましょう。
2.キッズスペースはどのくらいの広さが最適?
キッズスペースのタイプと、目安の広さの具体例を見てみましょう。
2-1.オープンスタディスペース/広さ目安:2.5畳(約4.1㎡)
子ども2人が並んで座れるよう、長さ2m×奥行0.5mほどの壁付けカウンターデスクを設置して、リビングの一角にスペースを設けるパターンです。リビングの一角にあることで、大人が家事をしながら子供を見守ることができる点が魅力です。
子供がまだ幼児のうちはデスク下にオモチャを収納、勉強をするようになってきたらオモチャは移動して学習スペースに、子供が使わなくなったらちょっとした作業台やPCを広げるスペースとしても活用できます。
2-2.小上がり畳スペース/広さ目安:3畳(約5㎡)
リビングの床はフローリングにする場合が多いため、赤ちゃんのうちは転倒が心配に。畳のスペースを設けることで、転んでも安心、お昼寝スペースにもなります。床の高さも素材もリビングと変える事で子供にも空間の違いがわかりやすく、畳はOKと伝えることでリビングが散らかりにくくなるのが嬉しいポイントです。机が必要になってきたら、壁付けにシンプルな座卓を置く、引き出しを出すとテーブルとして使える収納などを置くといいかもしれません。
2-3.プレイスペース兼収納/広さ目安2畳(約3.3㎡)
プレイスペースにロールスクリーンをつけて、リビングと仕切れるようにすることで、急な来客時にさっと物をよせて隠すことが出来ます。そのため、子どもが小さいうちは絵本やおもちゃを収納、成長してからは収納スペースとして活用して、普段はロールスクリーンで目隠ししてすっきり暮らせます。子どもにとってもリビングと仕切りがあることで秘密基地っぽさがあり、ワクワクするのではないでしょうか。
愛知県郊外の戸建てを前提に考えると、4LDK30~35坪の住まいが多いため、それぞれもう少し広めにスペースをとってもいいかもしれません。リビングの一角にスペースを設けるか、リビング横に和室がある場合はそこをキッズスペースや収納に使うのも一案です。
3.子育て家族にとってのヌックの魅力
3-1.最近人気のヌックとは?
ヌックとは小さな"こもり"スペースで、ソファや窓際にベンチを設けることで、家族の憩いの場や読書スペースになります。1.5~2畳ほどのスペースに作られることが多く、広いスペースを必要としないため、戸建て、マンション問わず作りやすいのも魅力でしょう。窓の近くに作ると、冬は日向ぼっこやお昼寝にもよさそうです。ベンチを造作にして下部は収納にすると、リビングで使うもののストックやオモチャの収納にも使えて便利でしょう。
3-2.減ってきた縁側と、人気上昇中のヌック
日本ではもともと木造住宅が気候にあっていると考えられ、かつての日本家屋には縁側があり、内と外を、人と人をつなぐ場所がありました。ただ、最近は夏の暑さが厳しく、断熱性や気密性に劣る縁側は最近では減ってきています。その点、ヌックは完全に室内で、省エネ設計にも適応しています。ご近所さんが立ち寄っておしゃべり、という縁側と使われ方はイコールではありませんが、現代にあった家族のくつろぎスペースとして人気を集めています。
4.子供の遊び場も考えて家族のつながりが深まるマイホームに
リビングにキッズスペースやスタディスペース、ヌックが作れるかどうかは、広さだけでなく、お部屋の形によるかもしれません。ただ、今は小上がりの畳スペースを簡単につくれる畳ベンチ、奥行きが狭いシンプルデスク、部屋の真ん中でも設置できるつっぱり棒付きロールスクリーンといった家具やインテリアもあるので、いろんな方法で希望の空間に整えやすくなっていると感じます。
中古物件を買ってリフォームやリノベーションをする場合は、「こんなスペースを作りたい」とプランや見積もりを依頼したり、家具の配置や仕切りなどをプロに相談してはいかがでしょうか。その際、ご紹介したキッズスペースが少しでも参考になれば幸いです。
子供が成長しても活用できるようなキッズスペースやヌックを作って、家族に合わせた居心地のいいマイホームを手に入れましょう!
執筆:ライターY