マンションを買うなら中古と新築どっちがいい?メリット・デメリットや愛知県郊外のちょうどいい住まい
愛知県郊外で住まいの購入を考えるなら、中古マンションを選択肢に加えてみませんか。高額な新築のマンションに対して、中古なら価格を抑えられ、生活に余裕もうまれます。資産としての価値が下がりにくく、物件によっては先に同世代の子育て家族もいて、協力し合えるかもしれません。この記事では、マンションを購入する場合の新築と中古のメリット・デメリット、管理費が高くなりがちなマンションの特徴、愛知県郊外の中古マンションの価格帯や費用のシミュレーション、中古マンション×リノベの可能性についてご紹介します。
目次
- 新築マンションと中古マンションのメリット・デメリット
- 管理費が高くなりやすいマンションの特徴
- 【比較】愛知県郊外の新築と中古マンションの相場
- 月々の支払いシミュレーション
- 「リノベで叶える理想の暮らし」中古マンション×リフォームの可能性
- まとめ:希望のエリアにあったら中古マンションは狙い目
1.新築マンションと中古マンションのメリット・デメリット
まずは、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット | デメリット | |
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新築マンション |
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中古マンション |
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中古マンションの場合、新築より安く買えること、リフォームやリノベーションで理想の空間を実現しやすいことが魅力です。修繕積立金や管理費が割高になることもあるため、お金のことを考えれば、管理費が高くなりそうなマンションは避けるのが賢明でしょう。
2.管理費が高くなりやすいマンションの特徴
新築、中古に限らず、管理費や修繕積立金が高くなるマンションの特徴をみてみましょう。
2-1. 共用施設が充実している
ゲストルームやラウンジ、ジム、シアタールームなどがあったり、コンシェルジュがいたりするようなマンションは、とても便利な一方で維持費や人件費が発生するため、それらを利用しなくても住民全体で分担することになり、管理費は高くなりがちです。子供が小さいうちはマンション内でいろいろと出来ると便利だと感じても、将来使わなくなったらいらぬコストに感じてしまうかもしれません。
2-2. タワーマンション・高層マンション
戸数が多いと管理費も分散されますが、エレベーターの数が多い物件は点検・保守コストが高額になります。また、空調や給排水設備が複雑になり、維持管理コストは高額に。その結果、高層階からの眺めはよくても、管理費や修繕積立金が毎月3万円以上になることもあります。
2-3. 戸数が少ないマンション
戸数が少ないマンションはゆったり建てられていて良さそうに感じるかもしれませんが、全体の維持費用や修繕積立金を少人数で割ることになるため、負担は大きくなってしまいます。とくに20戸未満のマンションは割高になる傾向です。静かでプライベート感があっても、コストには注意しましょう。
2-4. 築年数が古く、設備更新の時期に入っている
中古マンションを購入する際、築年数があまりに経っている場合は注意が必要です。給排水管や外壁、エレベーターなどの更新が近づいている可能性もあり、修繕積立金では足りなくて管理費に上乗せされるなど追加で徴収されるかもしれません。中古マンションの購入時は、長期修繕計画や管理組合の運営状況についても事前に確認しましょう。
2-5. 外部委託の比率が高い管理形態
清掃・警備・管理人業務などをすべて外部委託している物件の場合は、その費用が割高になりがちです。かといって自主管理の場合、費用は抑えられても住民の負担は大きくなります。新築、中古問わず、なにを外部委託にしているかも事前に確認しましょう。
チェックリスト参考(内覧・購入検討時)
- 管理費・修繕積立金の内訳は?
- どんな共用施設があるか?
- 戸数は何戸か?(目安:70戸以上だと比較的安定)
- 長期修繕計画書は公開されているか?
- 管理会社はどこ?評判は?
- 自主管理か?委託管理か?
3. 【比較】愛知県郊外の新築と中古マンションの相場
ざっくりとした所感ですが、愛知県郊外の中古マンション相場は、1,300~2,000万円ほどのようです。稲沢・半田などでは中古で1,200万円前後からと手頃で、初期費用が圧縮しやすいのがポイントです。また、一宮・岡崎は利便性や駅近物件で価格幅が広く、ライフスタイルに応じて選ぶことができます。
太子て、愛知郊外の新築マンション(70㎡前後)は、およそ 3,800万円〜4,200万円が主流のようです。販売価格はあくまでおおよその金額ですが、新築と中古との差は 2,000万円以上 開くことも!リフォームやリノベーションをしても、おつりがくるほど差がありますね。
4.月々の支払いシミュレーション
実際に中古マンションを買ってリノベーションやリフォームをすると、いくらくらいの支出になるのでしょうか。これまでにもたびたびコラムに登場してきた山田家を例にあげて、モデルケースを見てみましょう。
【年収460万円・妻と子1人の2人家族である山田ツトムさんが買うなら?】
<初期費用>
中古マンション購入価格:1,800万円
リフォーム費用:500万円
合計:2,300万円(住宅ローン借入額として想定)
ローン条件:35年返済・金利0.8%(変動金利)
※このほかにも諸費用は発生しますが、大きな金額のみ計上しています。
<月々の支払い>
住宅ローン返済額 約62,800円/月
管理費+修繕積立金 約22,000円/月
固定資産税(月割) 約8,300円/月
月々の合計支出 約93,100円
<年収に対する支払いの負担感>
手取り月収の目安(年収460万円 × 75% ÷ 12):約287,500円
住まいにかかる支出割合:約32%
月々に換算した支払い額は住宅コストの目安である「手取りの30〜35%以内」に収まっており、上記のような条件のマンションが家計的にも現実的なラインです。新築マンションは郊外でも3,800万〜のため、新築より購入費が抑えられる分、リフォーム込みでも毎月の支出を10万円以内に抑えられるのが大きなメリットです。リノベーションで間取りや設備を自由にカスタマイズでき、"ちょうどいい暮らし"が叶いやすい選択肢になります。
前述のチェックリストも参考にしながら、エリアや広さ以外のことも確認し、時間をかけて物件を探すことで、後悔がないマイホーム選びができるはずです。
5. 「リノベで叶える理想の暮らし」中古マンション×リフォームの可能性
CASE①予算を抑えながら、家族に合わせた間取りに。教育費に余裕ができた。
田中夫妻は、ひとり娘が小学校へあがるまでにと物件を探し始め、中古マンションを購入しました。妻は扶養内で働くパート勤務、世帯年収は多くはありませんが、中古物件を選んだことで生活には困っていません。リビングと隣の部屋をつなげたことで、3人でゆったり暮らせる間取りになり、娘のピアノもおけて、お友だちも呼びやすくなりました。
マンションはもともとリビング・ダイニングにゆとりがある物件も多く、リビングに隣接している部屋があればリノベーションで広い空間につなげることも。人を呼びたい、ピアノを置きたいなど、どんな生活がしたいのかもマイホーム選択には重要です。
CASE②中古+リノベで広々キッチンが実現。通勤と保育園の送迎も楽になった!
駅近くでお弁当屋さんを営む保坂夫妻には、2人の子どもがいます。昼間は職場近くの保育園に預けていますが、住んでいる賃貸アパートからは遠く、忘れ物をすると大変です。そんなときに、駅近くの分譲マンションが空いたという情報を聞き、購入しました。
家と職場、保育園すべてが近くなったおかげで、忘れ物をしても家に戻りやすく、子どもの急な体調不良にも対応できるように。購入したマンションは元々きれいでしたが、キッチンを広くとるため、リノベーション。試作が家でできるようになったため夫も早く帰ってこられるようになり、家族の時間も増えて一石二鳥になりました。
マンションはもともと駅近くや商業施設の近くに建てられることが多く、将来、お子さんが公共交通機関で通学しやすくなるため、希望するエリアにあれば子育て家族にもおすすめです。
CASE③リノベーションで「自分たちらしい暮らし」を実現。家事動線を最適化
佐藤家は夫婦と子ども2人の4人家族、子どもたちは2人とも小学生です。学区内でちょうどいい広さと価格の中古マンションを見つけて購入し、リノベーションすることに。造作棚と勉強スペースを設けたことで、学校から帰った子供たちの荷物置き場が出来て、散らかりにくい生活に。ダイニングテーブルではなく勉強スペースで宿題やワークができるようになり、食事のときにも筆記具など片づける必要がなくなり、快適に過ごせるようになりました。
帰宅動線を考えて、子ども部屋が玄関に近い場合は子ども部屋に、リビングが近いならリビングにランドセル等の置き場所があると、床にどかっと置きっぱなしにされる
6. まとめ:希望のエリアにあったら中古マンションは狙い目
マンションの新築と中古、それぞれに良さがあり、ライフプランと住環境のバランスが大切です。不動産のプロに相談しながら、ぜひ自分たちに合う住まいを見つけてください。
支払いシミュレーションでも登場した山田家にとっても、中古マンションならちょうどいいのではないでしょうか。中古の場合はすでに他の部屋に住人がいるので、希望のエリアで、ほかにも小さな子がいるようであれば、しばらく様子を見て検討してもよさそうです。中古物件だと基本的には新築のようなモデルルームはありませんが、物件がすでにあいていれば見学もできます。希望の暮らしが叶うようにリノベーションも視野に入れて、費用を抑えながら満足のいくマイホームを手に入れましょう!
執筆:ライターY