中古戸建てのリノベーションやリフォームが人気上昇中?愛知県郊外で後悔しない住まい選び
子どもの誕生、成長をきっかけにマイホーム購入を考えるものの、資材高騰や最近の物価高で新築の一戸建ては高くて手が届かない、という方もいるでしょう。そこで最近、子育て家族から注目を浴びているのが「中古戸建て×リノベーション」。中古のリノベーションならマンションでは?と思われるかもしれませんが、愛知県郊外では地域によって賃貸アパートはあってもマンションは少なく、かわりに中古戸建てを候補に入れたほうが、選択肢が広がります。
とはいえ、マンションと比べるとリスクがあり、リノベーションが難しいのも、戸建てです。この記事では、後悔した人たちの事例、中古と新築はどちらがお得なのか、中古住宅を探してリノベする際のチェックリスト、利用できる制度などをご紹介します!
目次
1.【現実】中古戸建てのリノベーションで後悔!見逃しやすい落とし穴
中古戸建てをリノベーションした人たちが後悔した点を聞くと、こんな声が聞こえてきます。
- 「工事費が予想以上にかかってしまった」
- 「工事スケジュールが押して住めない期間が思っていたより長くなり、賃貸契約の更新がきてしまった」
- 「耐震や断熱の問題があって、希望していたリノベーションが実現できなかった」
上記のなかでも、とくに費用については後悔する人が多く、物件の状況にもよるため、現地を見た後で見積もり金額が上がったり、引っ越し後にトラブルが起きたりして高くなってしまうケースもあります。事前にリノベーション費用がどのくらいかかるのか調べて、高くなることを見越した予算設定をしておかないと、後悔をすることになるのかも?
2.【比較】「中古×リノベvs新築」どっちがお得?コスパの真実
中古物件のリノベーションやリフォームを選ぶ理由の多くは「新築より安い」というものでしょう。ですが、本当にそうでしょうか。物件の取得費などの初期費用だけを比較すると、確かに安いかもしれません。しかし、中古物件は思わぬタイミングで修繕が必要になったり、断熱性が低くて光熱費がかかったりなど、"あとからお金がかかる"ことも。最近の新築住宅は断熱性能や耐震性、耐久性が高い住宅が多く、メンテナンスのことも考えられています。また、新築の場合は不動産会社がサービスとして定期点検や保証をつけていることも多いため、10年後や20年後にコストを比較すると「新築のが安かったかも...」という可能性も。そうはいっても新築はやはり価値が高く、価格もそれなりにします。中古物件を探すなら、好みの間取りや外観かだけでなく、構造や性能もきちんと確認しましょう。もし予算が許すなら、築年数10年以内くらいの物件がおすすめです。
3.【事例】我が家はこうして成功した!30代ファミリーのリノベ体験談
3-1.「注文住宅は高くて無理。建売は好みの物件がない。自分たちらしい家に住みたい」
そう考えていた加藤夫婦が選んだのは、中古戸建てを購入し、自分たちの手で"理想の住まい"をつくりあげるという道でした。予算400万円で実現したリノベーションの工夫や、成功のポイントを体験談としてお伝えします。
3-2.購入したのは築20年の戸建て
愛知県郊外の、駅からは少し離れた住宅街で、築20年の4LDKの戸建てを見つけました。外壁や基礎はしっかりしており、耐震基準も旧体制のものではないので補強や改修の必要はなく、そのままでOK。浴室やトイレなど水回りも十分使えそうな状態です。ただし、生活するには内装や設備、断熱性には不安があり、部分的なリフォームやリノベーションが必要でした。
3-3.予算400万円。内装はDIYでコストカット
本当は玄関やドアも交換して雰囲気を変えたかったものの、予算は限られています。項目を多めにして見積もりをとったところ、予算オーバーに。そこで「自分たちでできる箇所はDIYしよう」と決意。ドアの塗装・壁紙の貼り換えや畳の貼り替え、洗面所の鏡や棚の取り替え、キッチンの収納棚の模様替えなどは週末に通って少しずつ仕上げ、コストを大きくカットできました。新築ではない分、気軽にDIYしやすいという点も、中古住宅のメリット。工具の使い方も自然と覚え、家に対する愛着や満足度が一層強くなった気がします。
一方で、断熱材の入れ替えは信頼できる専門家にお願いしたほうがいいだろうと考え、施工会社に依頼。プロに任せたことで安心して長く住める家になり、電気代の節約にもつながっていると実感しています。
3-4.子どもの成長に合わせた間取り変更も視野に
加藤家は男の子2人を子育て中です。しばらくは走り回れるほうがいいという現在のライフスタイルはもちろん、今後の成長や家族構成の変化を見越して、1階の和室とリビングの壁をとってオープンな間取りに、2階ものちに家具で部屋を仕切れるよう広い1部屋をつくりました。
リノベーションで後悔しないために特に大事だったのは、要望を伝えやすく信頼できる施工会社を選んだことと、予備費をしっかり確保しておいたことです。予定外の補修が必要になった場面でも、焦らず対応できました。あらかじめ「全部使い切らない予算設計」にしておくことは、本当に大事だと感じます。
4.【参考】後悔しないためのチェックリスト
- 中古戸建ての「見えない部分」(基礎・配管・耐震)もチェック
- リノベ費用は"最低300万円以上"を想定しておく
- DIYはほどほどに。家族の安全・快適さを最優先
- リフォームやリノベの優先順位を決めておく
- 工期と仮住まいの期間を事前に確認する
- 住宅ローンは"購入+リノベ一体型"に
築年数や物件の広さ、間取り、金額はもちろん、基礎や配管、耐震といった部分も重要です。あとから追加費用が発生しないよう、しっかりチェックしておきましょう。また、リノベ費用は多めに見積もっておくことも大切です。費用を抑えるためにDIYはたしかに有効ですが、自分たちでやった結果、棚が傾いていたり壊れやすかったりでは意味がありません。
リノベーション・リフォームに必要な期間も、きちんと確認しておきましょう。賃貸物件は解約して退去期限があるのに、まだ住めない、なんてことになったら大変です。住宅ローンは費用にもよりますが、物件の購入費とリノベ費用それぞれのローンになると家計管理も複雑になるので、一体型で検討することをおすすめします。
5.【市場】長期優良住宅化リフォーム推進事業や自治体ごとの移住手当も中古市場を後押し
長期優良住宅化リフォーム推進事業は2014年に誕生した制度で、中古住宅(戸建て、分譲マンション)の耐震、省エネ、劣化対策、可変性(間取り変更)など、性能基準を満たすリフォームに対して補助金が出る、というものです。リフォーム後の住宅性能によって最大100万円~200万円と補助金の金額が異なり、さらに住宅性能が高い基準のほうの審査は1981年以前の建物(旧耐震基準で建てられた建物)では適用が難しいため、制度利用を含め専門家への相談は必要です。
2025年現在の長期優良住宅化リフォーム推進事業については、以下の国土交通省ページをご確認ください。
6.【まとめ】「家族の暮らしやすさ」を軸にした選択を
中古戸建てのリノベーションはコストが抑えられるかもしれませんが、コスト優先にしすぎるあまり、我慢の多い家になっては意味がありません。予算は限られていたとしても、家族の「こんな暮らしがしたい」を叶えられるかどうかが何より大切です。情報収集や専門家への相談を惜しまず、余裕をもって計画を進めましょう。
愛知県稲沢市に本社があり、県内7拠点を展開する総合不動産会社のブルーボックスでは、個人宅のリフォームやリノベーションも行っています。愛知県郊外で中古物件を探したい、リノベーションやリフォームを考えている方は、お気軽にご相談ください!
執筆:ライターY