2026年に愛知県で持ち家を買うなら、高嶺の新築より、賢い中古?最近の住宅トレンドを紹介

かつての住宅市場では「新築こそが正義」という価値観が強かったものの、2026年現在ではその"新築神話"は大きく変化しています。2025年の傾向や最近の住宅トレンドについて、データもふまえてご紹介します。今年持ち家の購入をお考えの方は、ぜひご一読ください。
目次
1. 不動産価格は「過去最高水準」で高止まり
国土交通省の不動産価格指数(愛知県・マンション)を見ると、2013年比で約2.1倍にまで上昇しており、2025年から2026年にかけても、建築資材の高騰や人件費不足(2024年問題の影響)により、新築価格は高止まりしたままです。
都心部ではパワーカップルですら新築を躊躇する価格帯となっており、その結果、「新築より、立地と広さを確保できる中古」へと需要が完全にシフト。中古マンションの成約㎡単価も上昇を続けており、「中古=賢い資産形成」という認識が定着してきました。
1-1.住宅ローン利用者から見える持ち家の傾向
住宅金融支援機構のフラット35利用者調査をみると、2024年度の融資区分割合は次のようになっています。
- 注文住宅(土地付注文住宅と注文住宅の合計) 前年度44.2%→34.9% Down
- 中古住宅(中古マンションと中古戸建の合計) 前年度27.4%→34.8% Up!
- 分譲住宅(マンションと建売住宅の合計) 前年度28.5%→30.3% Up!
細かく見ていくと、注文住宅は土地付きもそうでない場合も割合が減っているのに対して、中古マンションや中古戸建てはそれぞれ増加、分譲住宅は建売が増加、マンションは減少しています。全体的に見ると、中古住宅の割合が拡大しているのがわかります。もちろん、フラット35利用者に限った数値ではありますが、世の中の傾向としても大きくずれてはいないでしょう。
1-2.愛知県でも、新築戸建てより中古戸建て販売数が多いという現実
公益社団法人 中部圏不動産流通機構の中部圏市場動向<愛知県>をみると、2025年12月の販売数は、
- 新築戸建て 成約物件数197件
- 中古戸建て 成約物件数268件
となっており、戸建ての中古物件の販売件数が新築を上回っています。これは12月に限らず、2025年の年間通した傾向です。全国のトレンド同様に、愛知県でも中古物件の人気が高まっていることがわかります。

1-3.中古物件が受け入れられるようになった理由
かつては新しい物こそ価値が高くて古いものは安かろう悪かろうというイメージが強く、家についても賃貸より持ち家がいい、という認識が強かったのではないでしょうか。それが、最近では中古物件が売れていること、家庭を持ったからといって必ずしも持ち家に住むとは限らず賃貸に住む人も増えています。
それは単に不況や資材高騰が原因というだけではなく、実家の処分に困る人も出てきて「持ち家じゃなく賃貸でいいのかも?」「中古リフォームで費用を抑えて、いずれ実家に戻ろう」などと考えたり、リフォーム技術の向上やSNS普及で「古い物件をリフォームして自分好みにする良さ」を感じたりする人が増えているのかもしれません。エリアによっては、すでに空いている土地がなく、中古物件を探すしかない、ということもあるでしょう。もちろん先に書いたように、不動産価格が高騰していることも影響はしているはずです。
2.マンションの狙い目は「最上階・角部屋」ではない?
中古マンションの購入を考えている方は、ぜひ知っておいて欲しい傾向です。もともとはマンションをリフォームして販売する不動産会社の物件選びの条件といえば、「角部屋・最上階」が人気でした。しかし、最近人気があるのは「中間階の中部屋」です。
2-1.なぜ「中間階・中部屋」が選ばれるのか?
マンションは戸建てと違って上下左右を他の住戸に囲まれています。そのため、中間階は外気の影響を受けにくく、夏の猛暑が騒がれる愛知県でも比較的涼しく、冬は暖かに過ごせます。また、角部屋と中部屋を比較すると、角部屋に比べて中部屋は窓が少ない分、外気温の影響を受けにくくなります。そのため、年間を通して電気代を大幅に節約できるメリットがあり、中部屋の人気が高まっています。
もちろん、プライバシーや眺望の良さという点では最上階・角部屋が選ばれることもあるでしょうが、それよりも快適な室温や家計の安定を重視して中間階の中部屋を選ぶ傾向があるのは、見栄より実がとられる堅実さが感じられます。
3.中古リフォームなら、導線がシンプルな「0LDK」も可能?
従来は玄関を開けたら廊下があり、ドアを開けるとリビングや寝室がある、という構造でした。最近では、玄関を開けると広い空間があり、リビングや寝室がひとつながりになっている間取りを選択する方もいます。こうした間取りは「0LDK」と呼ばれ、空間を本棚や収納棚で区切ったり、床の段差で区別したり、可動式の棚でスペースを区切ったりするようです。廊下を無くして限られた広さを最大限に活かし、解放感があって家族間のコミュニケーションも生まれやすい間取りとして、この数年注目を浴びています。新築の建売物件ではあまりない間取りですが、中古物件をリフォームするなら、構造上抜けない壁がなければこうした可変性の高い間取りにすることも可能でしょう。
4.愛知で持ち家を考えるなら、「中古物件×リフォーム」
これまでのコラムでも書いたことがありますが、最近の傾向や不動産価格の高騰を考えると、築10~15年の中古戸建て、または中古マンションを購入して新築戸建て購入より安く済んだ予算分を使ってリフォームをする、という選択です。戸建ての場合、中古物件のフルリフォームは技術的に難しい面もありますが、築10年前後であれば構造もしっかりしていると考えられます。マンションも同様で、耐震性や共用部の設備が現代基準とあまり差がないため、新築より割安で資産価値が落ちにくいのもおすすめする理由のひとつです。
土地がすでにある、親族から資金援助が受けられる、手元資金が十分にある場合を除き、子供の誕生をきっかけに持ち家を考えるなら、いまは中古リフォームが正解なのではないでしょうか。いずれにせよ、無理のない購入計画を立てて、自分たちにとって快適な理想の住まいを手に入れてください!
執筆:ライターY
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