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2025.11.28

狭い間取りでもリビング学習を実現!スペース作りのポイントを解説

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子どもが小さな頃は、子供部屋でのひとり学習よりもリビング学習にすることで、子供も家族と一緒にいる安心感を得られて学習意欲が向上すると言われています。とはいえ、検討している建売住宅やマンションのリビングがあまり広くなかったり、そもそもコンパクトな住まいだったりする場合は、どうしたらいいのでしょうか。今回のコラムでは、リビング学習の良さやスペース作りのヒント、具体的なアイデア、失敗しやすい点をご紹介します。

目次

  1. リビング学習のメリットは?
  2. 狭い間取りでも実現できる!学習スペース作りのヒント
    1. リビング学習に必要なアイテムは?
    2. 狭いリビングでの学習スペースの工夫
  3. リビング学習がうまくいかない原因と対策
    1. 周囲が気になり集中力の妨げに
    2. 散らかっていると集中力ダウンに
  4. 子供の成長を見越した学習スペースとは
  5. 狭いリビングでも諦めないで!ポイントを押さえた学習スペース作りを

1.リビング学習のメリットは?

子供部屋で学習すると基本的にひとりで過ごすことになりますが、リビングなら親が家事をしながら学習を見守ることができ、子供も安心して集中できます。子供がリビング学習をすることで一緒に過ごす時間が増えて、理解を深める手助けにも。さらに、キッチンで料理しながらリビング学習する子供と話す等ができ、コミュニケーションが活発になる、親子関係が良好に保ちやすいといった相乗効果もうまれます。

2.狭い間取りでも実現できる!学習スペース作りのヒント

狭いリビングでも、学習スペースを確保することは可能です。家具のレイアウトを工夫したり、収納スペースをうまく使って学習道具を整理することで、すっきりとした環境を用意することができます。また、学習机のサイズはもちろん、他の家具とデザインや色味をあわせると、空間全体に統一感がうまれます。ちなみに、リビング学習にダイニングテーブルを使う家庭もありますが、食事のときに片付けるのが手間になる、専用スペースでないと必要な物を置いておくことができないため、可能なら学習専用のスペースを作るのがおすすめです。

2-1.リビング学習に必要なアイテムは?

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  • 学習スペースとなる机と椅子
  • 収納スペース
  • 明るさを確保できる照明

リビングで使う学習机はサイズ選びが重要です。学習机で探すと奥行きが50~60㎝ほどあるものも多いものの、リビングでは奥行きが40cm程度までのもので、あまり広いスペースを必要としない机が向いています。また、狭い空間では収納が課題となるため、壁面収納や多機能な家具をうまくつかってスペースを効率的に活用しましょう。照明についてはリビングの照明で十分なら問題ありませんが、学習スペースの場所によっては照明が背中に当たり、手元が陰になって暗くなることも。そのため、小さなスペースにも置けるライトがあると便利です。

2-2.狭いリビングでの学習スペースの工夫

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リビングの家具レイアウトは、生活動線を考えて決めていきます。人がよく通る場所に学習スペースを設けてしまうと勉強する子供は落ち着かない、通る家族も気になってしまうため、リビングの隅に配置しましょう。ほかにも、収納付きデスク、折り畳みのデスクや椅子、収納ボックススツールなど多機能な家具を使うと、リビングの使い勝手向上も可能です。

視覚的に集中しやすい環境を整えるには、パーテーションの設置、棚やファイルボックス等で収納力をあげながら視覚を遮るなどして、家族が他のことをしていても気にならないよう工夫を。省スペースなカフェでは、奥行きのないカウンターテーブルの中央にグリーンを配置するなどインテリアを上手に使って、向かい側に他人が来ても気にならないよう配慮されていることも。人は部屋の中に何割か緑があると心が安らぐ生き物だそうで、小さめの観葉植物でやんわりと空間を区切るのもいいかもしれません。

どうしても学習専用スペースを設けるのが難しい場合は、ダイニングテーブルにさっと広げられる学習ボックスを用意して、教材や筆記用具の移動がスムーズだと食事のときにも困らず、勉強しやすいのではないでしょうか。

3.リビング学習がうまくいかない原因と対策

これまでリビング学習のいい面や具体策を紹介してきましたが、デメリットはどんな点でしょうか。

3-1.周囲が気になり集中力の妨げに

家族と一緒にいる安心感が得られる一方で、家族がたてる物音やテレビの音、親や兄弟・姉妹の活動が気になって集中力を削がれてしまうこともあります。動きが気になるなら視界を遮る、音が気になるならヘッドフォンの使用を検討してはいかがでしょうか。スペース的に可能であれば、学習専用スペースを設けて必要な学習アイテムだけを並べることで、集中しやすい環境を作ることができます。

3-2.散らかっていると集中力ダウンに

リビング全体の散らかり具合はもちろん、学習スペースに古い教科書や勉強に必要ないオモチャなどがあると、集中できません。必要な教材や道具だけを置くようにして、いま必要ない過去の教材等は別の場所に収納する、定期的に不要なものは処分することで、整った環境を保てます。

4.子供の成長を見越した学習スペースとは

3歳の子なら床に座って使える高さのデスクがよくても、大きくなると机の高さや椅子のサイズも合うものが当然ながら変化していきます。また、必要な教材が増える、パソコンやタブレットも置くようになるなど、必要なスペースの広さも変わります。最初はシンプルなデスクと椅子だけでも、後からキャスター付きの収納ワゴンを買い足して広さや収納力を追加するなど、可動式の家具を取り入れるのもおすすめです。

5.狭いリビングでも諦めないで!ポイントを押さえた学習スペース作りを

畳数としては14畳~ほどあればちょっとした学習専用のスペース作りが可能だと思われますが、リビングの形状が正方形に近かったり、細長くて家具のレイアウトが難しかったり、戸建ての場合は窓が多くて家具の配置に悩んだりと、いろんな問題があるかもしれません。ただ、そもそも広さが足りない、家具の配置が難しい間取りでも、プライバシーの確保、音や明るさ等の対策をしてポイントを押さえた環境づくりが出来れば、きっとリビング学習がうまくいくはずです。

ちなみに。リビングが狭い間取りの場合、動かせない家具が多いと後から困る可能性も。いずれは子供が自分の部屋で学習することも踏まえて、可変性のあるレイアウトや動かしやすい家具の検討をおすすめします。

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執筆:ライターY

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