玄関、キッチン、クローゼットなど、場所によってそれぞれの悩みがあるものです。
そこで、お悩み別の収納術について、整理・収納に詳しいプロに聞いてみました!

「部屋が散らかりにくい収納を知りたい」

収納でお困りの方にお話を伺うと、多くの場合、必要な手順を飛ばして収納していることがほとんどです。まずはそれぞれの部屋のイメージをして、物が出しっぱなしにならない片付いた寝室、一目で服選びができるクローゼットなど、部屋の使い方や収納イメージをつけてから物を整理、整頓していくと、その人にあった収納になり、物が散らかりにくくなります。

  • 整理

    「いるもの」をえらぶまずは収納するものをすべて床に広げて、いるものいらないもの移動するもの迷うものに分類しましょう。直感的に振り分け、8秒迷ったら「迷い箱」に入れて半年後に見直します。すべてを並べると、忘れていた物、重複している物が見つかり整理しやすくなります。

  • 整頓

    「なかま」をつくるいるものが決まったら、次にいくつかのなかまに分類・整頓します。分類の基準は使い方です。例えば衣類の場合、まず夏物と冬物に分けて、そこから普段着とお出かけ着に、さらにトップスやボトムスなどカテゴリ別に分けます。水着など普段着ないものは別に保管するといいでしょう。

  • 収納

    「おうち」をつくる整頓ができたら、いよいよ収納です。収納で大事なのは、分類ごとに出し入れしやすいおうちを用意すること。収納スペースをそのまま使うのではなく、寸法を測って衣装ケースやファイルボックスなどを追加して、分類収納できる環境を整えましょう。

前ページでも家にある物の整理をしましょうと紹介していますが、ここでポイントになるのは、整理するときに「いる」「いらない」で迷ったら、無理をして「いらないもの」にしないことです。まだ物に心が残っている状態で無理に処分すると、あとから「やっぱり必要だったかも」と思えてしまい、かえって物への執着心が強まるからです。処分するか悩んだら、いったん「迷うもの」として保管し、半年後に見返すことで、気持ちの整理がついて冷静に判断できるようになります。
 手放す際、物や状態によっては人にあげる、売る、リサイクルに出す方法も。そうして物が整理できると部屋が片付き、物への執着から離れられるはずです。物の整理は家族とのコミュニケーションにもなるので、ぜひご家族と一緒に進めてみてください。

お部屋の掃除や引っ越しのときは、物を整理するチャンス。
まずはお部屋ごと、スペースごとに進めてみましょう。
お部屋が片付くと、物を探すタイムロスもストレスも減り、
おうちがもっと心地よくなるはずです。

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